試作と共同開発

モリセイのオリジナル商品「プリケツ」誕生ストーリー

“かわいさ120％”をコンセプトに機能性、安全性、そしてデザイン性を大幅に高めた今までにないリードフック「プリケツ」。このユニークな商品が完成するまでには、幾多の試行錯誤がありました。

安全でかわいい、POPなリードフックを創りたい

店舗などの軒先でよく見かけるペット用のリードフックは通常金属でできており、単体で見ると無機質で冷たいイメージがあります。また、ちょうど小学校低学年の子どもの胸から顔の高さに設置される為、壁から突起したリードフックを危険に感じる親御さんの声もありました。
そこで私たちは、安全且つペット製品らしい楽しさが感じられるポップなリードフックを創り出そうと考えました。

まずは手づくりでモック制作

金属製のリードフックをゴム製に置き換える事で、安全性はグッと向上します。もし子どもがぶつかってもゴム製であれば大きなケガを負う可能性は低いですよね。さらに今回の企画では、リードフックの冷たいイメージを一新する“かわいらしさ”にこだわりました。モリセイの社内にはデザイナーはおりませんが、手先の器用な社員が中心になり手探りで粘土を使ったモック制作に取り組みました。普段の仕事ではこうした作業をすることはありませんから、製品デザインの難しさを感じつつも社員共々遊び心を持って楽しんで作業しましたね。

こうして完成したモックデザインを元に製品のプロトタイプができあがりました。カラーも“かわいらしさ”にこだわり、イエローやピンクなどカラフルで発色の良い着色を施す想定です。

回り道の末、納得のデザイン決定！

しかし、試作品を関係者にお披露目したところ、正直なところあまり評判がよくなかったのです…。「プリケツ」のネーミングの通り犬のお尻を強調したデザインだったのですが、これが女性や若い方にはあまり受けなかったようです。
開発チームは落胆しましたが、開発メンバーの想いは強く、今度は専門のデザイナーにコンセプトを伝え、「プリケツ」のデザインをお願いしてデザインをいちから創りなおしました。
回り道をしましたが、納得のいくデザインに仕上げる事ができ、さらに私たち自身がデザイン工程の難しさや楽しさを学ぶ事ができてよかったと思っています。

ペット業界の展示会「インターペット2015」に出展！

完成した商品は2015年10月に開催された「インターペット2015」に出品し、多くのペット業界関係者に「プリケツ」を見ていただくことができました。他にはない“かわいらしさ120％！”のリードフックは大変評判がよく、「ゴムのぷにぷに感がたまらない」「これなら室内にも取り付けたい」といった声をいただく事ができました。
「プリケツ」は2016年１月現在、展示会で興味を持っていただいた店舗を中心に全国の店舗で展開されており、今後も拡大予定です。展示会ではペット向け商品を開発する業者様にゴム素材の利点をご理解いただき、協業のご相談もいただいています。
開発過程での学びも多く、なによりも「ものづくりを楽しむ」というモリセイの原点に立ち返る事ができたプロジェクトでした。

「プリケツ」公式サイトはこちら

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